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( ^ω^)は青い空を飛ぶようです   2008.07.06

( ^ω^)「本当の青ってしってるかお?」

そいつは、俺にそういってきた。

('A`)「ん?本当の青?」

何を言っているか意味がわからない。

('A`)「青、蒼、藍、あおって漢字だけでもいろいろあるんだ。それは誰にもわからないんじゃないか?」

( ^ω^)「そうだお、でも、僕が思ってる青は空の青だお」

ああ、まぁ、誰でも青って言われれば青空想像するわな。
そう思いながら、そいつの話に適当な相槌を打つ。

( ^ω^)「知ってるかお?本当の青は、お日様に照らされた青空じゃなくて。限りなく黒に近い紺碧って呼ばれるんだお。」

('A`)「紺碧ね・・・いや、想像できないが、暗い青ってことか?」

( ^ω^)「僕は、その空の青に、唯一人間が残せる足跡 飛行機雲がすきなんだお。」

そいつと出会ったのは、この基地に赴任してきたときだった。
俺の相棒の整備をしてくれる。
俺の注文をしっかりと再現してくれる、腕は確かだった。

あるときあいつはこんなことを言っていた。

( ^ω^)「飛ぶって、どんな気持ちだお?」

('A`)「ん?ギューンときて、ドバーンときて そんで、気失いそうになるのを一生懸命我慢する。 どMの俺にはたまらんね。」

(;^ω^)「いや、そうじゃなくて。」

何で飛んでいるか?
それを聞かれても俺もわからん。
ただ、なんとなく受けた防衛大で合格して。
なんとなく、モテそうだったからパイロットをえらんだ。
それだけだったし、それ以上の気持ちはそこにはなかった。

( ^ω^)「僕も空を飛びたいお。」

うらやましそうに、そいつはそう、つぶやいていた。



あるとき、俺はそいつにこんなことを聞いた。

('A`)「なんで、パイロットじゃなくて、整備士になったんだ?」

( ^ω^)「パイロットにはなりたかったけど、僕の左目はほとんど見えないんだお。」

('A`)「すまん、悪いこと聞いちまった。」


( ^ω^)「いいお、でも、もう一つ、好きなことさせてもらえてるから。 僕は勝ち組なんだお!」

空が好きで、飛行機がすきで。
でも、操縦することは出来ないから。
だから、好きな飛行機をいじりたかったそうだ。


それから、月日は流れ、俺の任期も終わり、別の基地へと赴任することになった。
俺は、あいつのことが好きだったのもあり、最後の哨戒任務の折。
そいつを後ろに乗せ、飛ぶことにした。
周りの反応も、そいつが空が好きなのを知っていたし。
俺の送別の意味も込めて、みんな了承してくれた。

(;^ω^)「うう・・・こわいお・・・」

('A`)「ん?どうした?今から空に行くんだぞ?さっきはあんなにテンション高かったじゃないか?」

(;^ω^)「だ、大丈夫だお・・・」

('A`)「まぁ、もう後戻りも出来ないしな。」

そして、俺たちは空に向かった。
その日は、すこぶる天気がいい日だった。
遠くかなたに見える水平線。
こういうのを見ると、ああ、地球って丸いんだなと思い知らされる。


(;^ω^)「そ、空だお・・・」

('A`)「ああ、雲ひとつない青空だ、よかったな。」

俺には見慣れている景色でも、あいつはあんまり見たことないだろう。
表情は見えないが、喜んでくれているに違いない。

( ^ω^)「・・・・美しいお・・・・」

空の青と、遠くに見える海の青、そしてそれを照らす太陽と。
奇跡に近い光景なんだろうな。

('A`)「空を飛ぶたび、俺は思うんだ。 この空に国境なんて線引きがないのにあるのは、空と、地上の線引きだけなのに。 何で戦争なんてあるのかなって。」

( ^ω^)「・・・きっとそれは、誰かがこの景色を独り占めしたかったんじゃないかお?」

('A`)「そうかもな。」

俺は、いつもよりも、ゆっくり基地に戻れるコース回り始めた。
そのときだった。

( ^ω^)「?・・・ドクオ、あの、下に見える黒いのなんだお? 基地では見ない形だお?」

('A`)「ん?」

そこに見えるのは、黒く、そして、普通よりも角ばった機体。
視認できるぎりぎりの距離で、それは基地のほうに向かっていた。

(;'A`)「なんだありゃ?レーダーにはなにも映ってないぞ?」

(;^ω^)「アレって・・・・もしかして、ステルスってやつかお?」


そのとき、その黒い機体は、こちらに向け、ミサイルを撃ってきた。

(;'A`)「マジかよ!!」

回避行動のため、急激な旋回を行う。
強いGがかかる、フレアを出し、ミサイルを回避。

(;^ω^)「ぐえぇぇ」

後ろから悲鳴が聞こえる、が気にしていられない。
やつは、これでもかと、ミサイルを撃ってくる。

(;'A`)「くっそ!すまねぇ、よけきれん!!」

ミサイルが、機体に当たる。
爆発、そして振動。

(;'A`)「うおおおおおお」

(;^ω^)「ど、ドクオおお」

すぐに機体が爆発しなかっただけもうけものだが。
状況は絶望的。
被弾箇所はわからないが、確実に損傷している。
期待のバランスをとるのに精一杯で、故障箇所を確認することも出来ない。

(;^ω^)「ドクオ、今確認したお。エンジン一基完全に沈黙。 もう一基も出力は低下してるお、いつ爆発してもおかしくないお。」

さすが整備士。
状況はやはり絶望的だ。

('A`)「わり、こんなことんなっちまって。」

(;^ω^)「ドクオのせいじゃないお。それよりも基地に知らせるほうが先決だお。」

そう、せめてこの事実を基地に知らせないといけない。
だが、通信機がさっきから反応してくんないんだ・・・・


( ^ω^)「だったら、なんとしてでも生き残らないといけないお。
      新兵器の情報は、何よりも優先するべきことだお。」

('A`)「だが・・・どうする?」

( ^ω^)「この機体は、破棄するしかないお
       幸い二人いるし、脱出装置つかって外にでるお」

二人ともやられる可能性もある・・が
現状ではそれが最善か・・・・

('A`)「わかった、それじゃ同時に外にでよう」

( ^ω^)「わかったお」

合図を出し、脱出装置のレバーを引く、強烈な衝撃のあと。
おれは、空の真っ只中にいた。
あいつの姿を探すが、見当たらない。

(;'A`)「どうした?何で出てこない!」

俺の機体は、緩やかに飛んでいる。
しかし、その鼻先をステルスに向け始めた。

('A`)「おい・・・・まてよ・・・何する気だ?」

エンジンのアフターバーナーが見える。
俺の機体は、飛行機雲を背負いながら、ステルスへと突っ込んでいった。


(;A;)「・・・かやろう・・・・ばかやろおおおおおおおお」


後に見つかった機体破片。
その中にあったボイスレコーダーから、あいつの言葉が聞こえた。

「僕は、今空を飛んでるお」

「ドクオ、これが聞こえてるかわからんけど、ありがとうだお。」

「最後に・・・空に僕がいた証を残せてしあわせだった・・ガガ・・」

そこであいつの声は途切れていた。



お題:飛行機雲

COMMENT

泣いた。戦争(・A・)イクナイ!!

2008.07.07 | URL | #- [ 編集 ]

戦争を話に盛り込んでいるけど、終わり方が綺麗で素敵な作品だよねぇ。
思わず高い所で空を見てブーン達の気持ちを味わいたくなるもんだ。

2008.07.07 | URL | K. #- [ 編集 ]

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