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(´・ω・`) I say── のようです ζ(゚ー゚*ζ   2009.01.03

You say yes, I say──
You say stop, I say──

You say goodbye, I say──


いつか見た青い空。いつか見た白い雲。いつか見た同じ景色が眼前に広がる。
いつかが今であった時、いつも側には彼女がいた。


これはきっと夢なんだ。だってこんなこと、あるわけがない。


ζ(゚ー゚*ζ 「──じゃあね」

いつかの空の下、唐突に告げられた別れの言葉。
いつか来ることを全く予期しなかったその言葉。

あの時の僕は、何と返事をしたんだっけ。

(´・ω・`) 「──


・・・・
・・・



(´・ω・`) 「やれやれ、今更あんな夢を見るなんてね……」

仕事に追われる毎日の中、ようやく訪れたつかの間の休日の朝は、お世辞にも快適とはいえない目覚めで迎えた。
僕の気分に反比例するかのような空から差す光が部屋を照らす。
どうやら昨日はカーテンを閉めずに眠ってしまったらしい。

(´・ω・`) 「習慣というのは恐ろしいもんだね」

時刻はきっちりいつも通りの時間。会社に間に合う時間、つまりは休日に目を覚ますには早すぎる時間。
特に予定を組んでたわけでもない寂しい休日に、こんな時間に起きる必要性は皆無だ。
しかしながら、いささか寝覚めの悪い夢のお陰で、すっかり目が覚めてしまっている。

(´・ω・`) 「何って言ったんだったっけな……、HELP? WE CAN WORK IT OUT?」

その部分だけが綺麗に刳り貫かれたかのように記憶がない。
どうせ僕のことだ、冴えないジョークで流したのだろう。
長らく染み付いた諦観は、そうそう拭える物でもない。

いつまでも過ぎ去った夢に想いを馳せていても仕方がないだろう。

(´・ω・`) 「とは言うものの、予定が0な上にこんな早朝じゃねぇ……」

幸いにも、天気は良さそうだが、当てもなく出かけるにはちょっと早過ぎる。


(´・ω・`) 「さて、どうしたものやら……ショボンは休日を過ごすようです、だと色々まずそうだしね」

なら引きこもるかな、そう考えるとますます陰鬱な気分になってきた。
いっそ明日まで寝てしまおうかとさえ考えてしまうが、生来の貧乏性がそれを許さない。
それに何よりすっかり目が冴えてしまって眠くない。

(´・ω・`) 「となると出かけるしかないかなぁ……」

今一番行きたい場所はどこだろうか?

(´・ω・`) 「取り敢えず、朝ご飯は食べたいから、それが第一候補かな」

ただそこは、一番行きたい場所というわけでもなく、単に現在の生理的欲求を果たしたいだけであることは否めない。

(´・ω・`) 「その後は適当にぶらぶらするかな……。でも、時間がなぁ……」

堂々巡り。
本当は行きたい場所はあるのだけど、それを実行するには、タイムマシンでもなければ無理だろう。

(´・ω・`) 「──ま、他に当てもないからね、半分だけ……行ってみますか」

・・・・
・・・




すっかり日は高くなってしまっていた。
軽い朝食をとり、電車を何本か乗り継いで、そこからまたバスに乗り、さらに歩くこと数十分。

いつか見ていたいつもの場所に僕は辿り着いた。

(´・ω・`) 「変わってない……のかな?」

その場所は、つい今朝方夢で見た記憶の景色とさほど変わりがないように感じられた。
その割に、何とも言い様もない違和感を感じるのは何故だろう。

(´・ω・`) 「そもそも、そんなに印象に残るような場所じゃないしね」

この近くの学校に通っていて、ここが通り道にあって、それなりに静かで話をするにはいいというだけだったから。
だから、夢の中のこの場所も、おぼろげにしか映らなかったのだろう。

(´・ω・`) 「記憶に残ってるようで残っていない、ということか。……彼女との話以外は」


─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─




ζ(゚ペ*ζ 「厳密に言うと過去に戻るのではない、未来を進みすぎて過去に行くのだ」

(´・ω・`) 「……誰の言葉?」

ζ(゚ー゚*ζ 「欝田教授。これどういう意味?」

(´・ω・`) 「さあ……。どういった状況でその言葉を発せられたにも拠るかな?」

ζ(゚ー゚*ζ 「講義中にね、タイムパラドックスがどうのこの、過去に戻るのは理論的に可能だか何だかな話になってね」

(´・ω・`) 「なるほどね」

ζ(゚ー゚*ζ 「どうして、過去には戻れて、未来には行けないの?」

(´・ω・`) 「過去は固定、未来は不定。過去は既に決まった事実があり、未来には無限の事象しかない」

(´・ω・`) 「要するに、時間を越える術が、未来だろうが過去だろうが同じだとしても、その行き先の数が違うから、かな?」

ζ(゚ー゚*ζ 「あー、何となくわかった。望んだ過去には行けるけど、望んだ未来には行けないのか」

(´・ω・`) 「その未来に繋がる過程をすっ飛ばしていくわけだからね」

(´・ω・`) 「それがホントに本来自分が辿り着くはずの未来かはわからないよ」



ζ(゚ー゚*ζ 「で、その未来を進みすぎて過去に──、というのはどういうこと?」

(´・ω・`) 「さぁね? それは教授に聞いた方が早くないかな?」

ζ(゚-゚*ζ 「むー……」

(´・ω・`) 「歴史は繰り返すとかそんな意味なのかな?」

ζ(゚-゚*ζ 「それだと安直過ぎるねー」

(´・ω・`) 「だから、話の前後がわからないとね……」

ζ(゚ー゚*ζ 「未来を見て後悔したから過去を変えに戻る、とかだったら何かやだね」

(´・ω・`) 「過去に戻るためにはもっともっと未来にならないと行けないという矛盾のことかもね」

ζ(-o-;ζ 「気が遠くなるような話だね……」

(´・ω・`) 「まあ、差し当たっての僕らには関係のない話さ。僕らが生きてる間に実現されるような話とも思えないしね」

ζ(゚ー゚*ζ 「それもそうだね」




(´・ω・`) 「何にせよ、未来なんて、どうなるかはわからないさ」

ζ(゚ー゚*ζ 「変わらない物事はないんだろうけど、変わるからこそ面白いんだよ?」

(´・ω・`) 「ん……、一応同意しておくよ。」

ζ(゚ー゚*ζ 「一応?」

(´・ω・`) 「変わらないものもあって欲しいって事さ」

(´・ω・`) 「……君さえ、よければ、だけどね」

ζ(゚ー゚*ζ


ζ(^ー^*ζ


─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─※─


(´・ω・`) 「戻りたいと思う過去があることは幸せなのかな……」

彼女は、何も答えなかったけれど、その笑みには確かに僕と同じ思いがあったと信じてる。





(´・ω・`) 「はあ……。僕はここに何しにきたんだろ?」

僕は勢いよく草むらに寝転がった。
もともと確固たる目的があってきたわけじゃない。
都合のいいお話なら、ここで何かしらの奇跡が起こって然るべきだけど、そんなことはきっとない。

(´・ω・`) 「僕はペシミストだしね。神様なんているはずないさ……」

あの時の僕は、何と返事をしたんだっけ。やはりどうしても思い出せない。
寝転がったまま、伸びをするように頭をのけぞらせる。
回る空が途中で消えたのは、僕が目を閉じたからだ。


 -ζ(゚-゚*ζ-


目をつぶるほんの一瞬、彼女の顔が見えた気がした。

(´-ω-`) (そして彼女はオプティミスト。神様はみんなに優しい存在)

思えば僕らは一緒にいるのが不思議なくらい正反対だった。
大らかな彼女、神経質な僕。




(´-ω-`) (彼女が“うん”と言えば、僕は“いいや”)

それでも、僕らは一緒にいた。
元々が1つであったかのように、僕らは自然なままでそこにいられた。

(´-ω-`) (彼女が“待って”と言えば、僕は“先を急ごう”)

僕はずっとそばで彼女を見続けてきた──


──その僕が、彼女を見間違えることがあるだろうか?


(´-ω-`) (彼女が“じゃあね”といえば──)


(´・ω・`)           ζ(゚ー゚*ζ


(´・ω・`) 「──“やあ”」 ζ(^ー^*ζ



その日から、僕はほんの少しだけ神様を信じる気になった。


          -終-


お題
・タイムマシン
・厳密に言うと過去に戻るのではない   未来を進みすぎて過去に行くのだ
・「……君さえ、よければ、だけど」

COMMENT

グッと胸にくるなぁ……

2009.01.07 | URL | #- [ 編集 ]

素敵な作品だよね
最初と最後のつながりが秀逸
読み返せば読み返すほど、意味が伝わってくる感じがすると思うんだ

2009.01.21 | URL | K. #Ao2/Iifk [ 編集 ]

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