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冬のようです   2009.01.03


――事の発端は些細な出来事だった。
僕が彼女のお気に入りのぱんつを僕が台無しにしてしまった。それも自分の欲求のために。

从#゚∀从「もう我慢ならねえ、出ていきやがれ!」

当然彼女は激怒し、僕は彼女特製の味噌汁とご飯を食べられないまま家を追い出されてしまったのである。
僕の気持ちを写したのか空はどんよりと薄暗く、風は容赦なく僕の体を突き刺した。
誰かに会いに行こうとも生憎僕にはこの界隈に知り合いはいなかった。
生まれ育った場所には親兄弟や友人もいるが彼女、ハインに連れられて今の家に越してきてからは僕はずっと彼女に付きっきりだった。
('A`)「困ったな、このままじゃ餓死が先か凍死が先か」

あながち冗談に聞こえない冗談を呟きつつ僕は歩いた。
すると前から身なりの整った女が来て、僕に話しかけてきた。

川 ゚ -゚)「こんな寒い日に寒そうな格好して大丈夫か?」

生憎大丈夫な状態ではなかったのでその旨を伝えると彼女は軽く笑いこう言った。

川 ゚ -゚)「それは大変だな、家に来ないか?温かいミルクぐらいは淹れてあげるよ」

このままだと本当に凍死しかねない僕はその誘いを快諾し、暢気に見ず知らずの彼女についていってしまったのである。

川 ゚ -゚)「私はクーだ、よろしくな」

('A`)「僕はドクオ、よろしく」

クーは渡辺という女性と同棲していた。渡辺は話のわかる人でクーの変わりに僕に温かいミルクを淹れてくれた。
彼女は抑揚のあるくすぐったい声で僕たちをからかった。

从'ー'从「クーちゃんが男の子連れてくるなんて珍しいねー、一体どうしたのー?」

クーが何も言ってくれなかったので僕は事のあらましを説明した。
僕の話に彼女たちはプッと吹き出し、各々感想を述べた。

川 ゚ -゚)「君は実にバカだなぁ、そんなことをしたら怒るに決まっているじゃないか」

そもそも女性というものはだね、と彼女が長い講釈を始めた。
僕を擁護する発言には到底なりえそうになかったので僕は彼女の講釈を話し半分に聞いた。

対して渡辺は僕のしたことを非難しようとはしなかった。

从'ー'从「ドクオくんがしたことはしょうがないと思うな」

男の子だしね、と彼女は軽く笑った。

从'ー'从「でも、彼女には謝った方がいいと思う、きっと許してくれるよ」

そう言って渡辺は僕にとっておきのランチを食べさせてくれた。
朝からミルクしか飲んでいなかった僕はお腹がパンクするほどその美味しいランチを詰め込んだ。
それからしばらく二人と遊んでいたら空が暗くなりはじめた。
僕は急にハインが恋しくなり二人の家からおいとまさせてもらうことにした。
クーと出会った所まで行くと、見送りに来たクーと別れの挨拶をした。

川 ゚ -゚)「いつでも来たまえ、歓迎するぞ、じゃあな」

うん、じゃあと返して彼女と別れた。

家に戻ると、彼女が玄関先で待っていた。

('A`)「ただいまハイン、今朝はごめんね」

僕が謝罪を聞いたか聞かなかったかはわからないが彼女は僕を抱き抱えると家の中に入れてくれた。

从 ゚∀从「俺も大人げなかったな、お前がそういう性格だってことを忘れてた」

許してくれ、と彼女が言ったが僕はどうして彼女が許される必要があるのかわからなかった。
二人でご飯を食べお気に入りのソファで寝ていると、彼女が何かを持ってきた。

从 ゚∀从「これ、セーター。去年まで着てたやつなんだけどお前にやるわ」

今着てみてキツかったからな、と彼女は僕にセーターを投げつけた。
僕は彼女の匂いがのこる毛糸のセーターの中で丸まりながら、満足げに一声鳴いた。


fin


お題
・ぱんつ
・君は実にバカだなぁ

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