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ずっと一緒のようです   2008.12.31

閲覧注意
('A`)「昔さぁ、俺らと同じクラスに双子いたじゃん?」

( ・∀・)「あぁ、流石の?」

('A`)「うん、そいつら」

( ・∀・)「あー、僕はあんまり接点無かったけど、どうしたの急に」

('A`)「いや、高校時代の話なんだけどさ、急に思い出して」

( ・∀・)「何を」

('A`)「あいつらの、話」

( ・∀・)「へー……、そういえばドクオは兄者と仲がよかったっけ」

('A`)「よかったっつーか、まぁそれなりにだけど。ただちょっと思い出したんだ」

( ・∀・)「話せば?」

('A`)「え」

( ・∀・)「思い出したんだろ? 話したいんだろ? なら聞いてやるから話してごらんよ」

('A`)「………なぜそんな上から目線なのかが気になるが、うん、じゃーまぁ、話すわ」

( ・∀・)「時間はあるしね」

('A`)「おう」

('A`)

('A`)「そうだな」




                       ずっと一緒のようです






ドクオの話


さっきモララーも言ってたようにさ、俺と兄者はまぁ結構仲が良かったんだわ
当時俺ってあんまり友達とかいなかっただろ?
まぁ今もいないけど、ってるっせーよ
でもそんな中で、兄者とは不思議とウマがあったんだ
主に趣味方面の話で

え?趣味が何かって?
うるさいな、お前に関係ないだろう、ていうか知ってるくせに追及してくんなよ
魔法少女が好きで悪いか、アニメは神とか思ってて悪いか
笑ってんじゃねぇよ死ね


でさ、クラスでも兄者とは話すほうだったんだけど、あいつ双子の弟いただろ、弟者、っていうまるで弟になることを運命付けられたような名前のやつ

そう、あのちょっとスカした感じの男
俺さ、今だから言うけどアイツ嫌いだったんだよね

兄者は弟だからか悪い奴じゃないって言ってたけど、あいつが俺を見る目は間違いなくゴミを見る目だったし、いやマジで
基本的に腹の中では何考えてるかわかんないような男だったんだよ

まぁそんなワケで俺は兄者とは普通に仲良かったけど、弟者とは仲が悪かったわけだ
だからかな、兄者と話してると、いつも弟者の奴がやってくるんだよ
舌打ちしながら


あ、こいつスゲー嫌いって思ったのはその時からだった


(´<_` )「またドクオなんかと話しているのか」

( ´_ゝ`)「ドクオいいやつだよ、弟者も話してみろよー」

(´<_` )「うるさい」

ってまぁ、こんな感じの会話をいつもしてたかな
あからさますぎて怒りすらわいてこねーよ、むしろ呆れる程だった
毎日そんなだったんだけど、まぁそれなりに相変わらず仲良かったさ
懲りずに話してたんだよ

そしたらある日

兄者のやつが急にあんまり近付かなくなったんだ



まぁ多分俺は弟者の奴がなんか言ったから近付かなくなったんだろうなとは思ったよ
ちょっと変質的に過保護なやつだったし


でも、だからって納得できるもんでもないだろ?
一応友達だからな

だから俺、兄者にそれとなく聞いてみたんだよ、何で俺を無視すんの?ってさ
そしたらさ、兄者のやつこういったんだ

( ´_ゝ`)「………お、弟者が嫌がるから」

正直、は?って思ったよ
弟者が俺を嫌いなのも、嫌がってたのもそんなの今更な話じゃねぇかってさ
だけど、兄者はとにかくもう俺には近づかないでくれって言って、それっきり話かけてこなくなった

まぁちょっと腹たったけど、嫌がってんの無視してまで話しかけることも出来ないし、俺もその話はそれで終わりにすることにしたんだ






( ・∀・)「それで? どうなったの?」

('A`)「なんでそんな楽しそうなんだよ」

( ・∀・)「楽しいよ、僕はいつでも楽しいさ」

('A`)「………………」




事件があったのはそれから数日、いや数週間後のことだったかな
ほら、体育祭の次の日、振り替え休日の時だよ


俺は近所の本屋に買い物に行ったんだけどさ、そこで兄者に会ったわけだ
体育祭、兄者休みだったからなんか風邪でもひいてんのか思ってたんだけど、歩いてたから違ったんだろうな、別の理由だ

向こうも話しかけられたくないだろうから、そのまま通り過ぎようと思ったんだけど


(メメ_ゝ`)


びっくりしたんだ、傷だらけのその顔に
俺は思わず足を止めて話しかけちまった

「兄者?」

ってさ

そしたらあいつビクッとしたようにこっち見て、まるで化けモンでも見たような顔になったんだよ、酷いよな
俺はそんなに酷い顔かっていう

(メメ_ゝ`)「あ、あ……ドクオか」

('A`)「そうだよ、お前その顔どうしたの」

兄者はちょっと安心したみたいだったけど、それでも何かに怯えているようだったよ

(メメ_ゝ`)「いや、ちょっとヤカンを滑らせてな。なんでもないんだ」

なんでもないってこたないだろうって思ったけど、追求されたくなさそうだったから、その場で俺は別れた

('A`)「そうか、じゃ……」

それが最後だ
なぁ、モララー、俺って冷たい奴だと思うか?

思うよな、自分でもそう思う


なんだかんだいって、俺は関わりたくなかっただけなんだから




('A`)「それからすぐだったよ、兄者が死んだのは」

( ・∀・)「そうだったね、葬式、俺も行ったもん」

('A`)「そうか、俺は行けなかったよ、なんか責められそうな気がして」

( ・∀・)「誰に?」

('A`)「…………わかんないけど」

( ・∀・)「ふうん、まぁ、俺は他人のことにそんな罪を感じる必要はないと思うけどね」

('A`)「モララーにはわかんないよ」

( ・∀・)「わかるよ」

('A`)「わかんないって」

( ・∀・)「わかるよ、そうだ、僕もドクオに面白い話をしてあげる」

('A`)「面白い話?」


( ・∀・)「うん」

( ・∀・)「もっとも」


( ・∀・)「面白かったのは、僕だけだけど」




モララーの話


ドクオは兄者とばっか仲良かったから知らなかったかも知れないけど、僕は弟者と結構仲良かったんだよ
良く話してたし

ドクオはゴミを見るような目で人を見る奴って言ってたけどさ、それは仕方ないんだよ
弟者は兄者意外の奴はゴミだと本気で思ってたからね

あ、今引いた?
気持ち悪い?

そうだよな、きょうだいでそんなのはちょっと異常だよな、でもあいつらの間では普通だったんだよ
ドクオも正直気づいてたんじゃないの?



まぁ気づいてても気づかないフリをしてたのかもしれないけどさ
そんなわけで、弟者って本当にちょっと異常だったんだ、兄者と話すドクオが心底嫌いだったみたいでさぁ
しょっちゅう僕の前でドクオを殺したいって言ってたよ

はは、何その顔、気づいてただろ?
だから嫌いだったんだろ?弟者のこと

(´<_` )「本当に嫌いなんだ、兄者が見るのは俺だけでいいのに」

( ・∀・)「まぁうまくいかないのが人生だから」

(´<_` )「そうか、どうすればいいかなぁ……、どうすれば俺だけを見てくれるかなぁ……」

怖いよねぇ、病んでるよねぇ
いくら双子だからってずっと一緒にいられるわけないのにさ、それでも弟者は一生懸命考えたんだろうね
大好きな兄者と一緒にいられる方法を

その姿は必死で、僕応援したくなっちゃいそうだったよ







('A`)「………モララー」

( ・∀・)「なんだい」

('A`)「お前、それを見て止めなかったの?」

( ・∀・)「なんで止めるの? ドクオだって結局何もしなかったのに」

('A`)「そうだけど…………」





それからだよ、ドクオ、兄者が急に話さなくなったって言ってただろ?
それはまさしく弟者のせいでね

どうすれば自分だけを見てくれるか、考えた末に彼は兄者の行動を制限するようにしたんだ
それは日ごとにエスカレートしていった

自分以外と話してはいけない
自分以外を見てはいけない
自分だけを、自分だけを、自分だけ自分だけ自分だけ自分だけ

はっきり言って病気だよね、あの頃の弟者は正直僕も近付くのがちょっと怖かったよ


でも友達だからね、相談に乗ったよ

(´<_` )「兄者がダメだって言ってるのに、他の奴と喋るんだ」

( ・∀・)「何か罰を与えればいいんじゃないかな」

(´<_` )「罰? そうか、罰か………」

弟者は何か思いついたようだったな

おや、なんだいドクオ?そんな悲しそうな顔して

違うよ、僕はただ友達の相談に乗っただけだ
友達思いなんだ、こう見えて

それに、兄者だって頑張れば逃げる手立てはあっただろう?
それをしなかったのは兄者もやっぱり弟者が大切だったんだよ、だから僕は仲の良い双子を見てただけだ


まぁ、その頃になるとあんまり弟者とは話さなくなってたけどね






('A`)「酷い奴だ」

( ・∀・)「誰が?」

('A`)「………わからねぇよ」

( ・∀・)「ふふっ」




それから数週間後くらいかな、ほら体育祭のちょっと前だよ
図書室に行ったら弟者がいてさ、珍しいことに図書委員も司書の先生もいなくて
図書室には僕と弟者の二人だけだった


(´<_` )

黄昏時の中で本を読む姿はいい男だと絵になるねぇ
弟者は必死に何かを読んでいるようでさ、あんまり真剣だったものだから僕は思わず話しかけたんだ

「何読んでるの?」

てさ


すると弟者は面倒そうに僕を見てきた
その顔はどこか疲れているように見えたよ、もしかしたら何かに憑かれていたのかも、なんてね
ジョークジョーク

それよりも面白かったのは、弟者が読んでいたその本だ
何の本だったと思う?

(´<_` )「モララーか」

( ・∀・)「うん、何読んでるの?」

掲げて見せてくれたそれは、『楽しい子育て』だった
キャラにあってなさすぎて吹き出したよ

(´<_` )「今度産まれるんだ」

( ・∀・)「……お母さん、随分頑張るねー」

(´<_` )「おまえ、なにいってんの?」


そう言った弟者の顔は、もう僕なんて見てないようだった

(´<_` )「一昨日、確かめたんだ。そしたら陽性だったから」



( ・∀・)「……おめでとう、って一応言っておくよ」

(´<_` )「これで俺の元にいてくれる、俺の元に俺の元に俺だけの元に
       ずっとずっと俺のだ、もう傷つけなくても、離れていかない、ずっと一緒だ
       ずっと、ずっと、俺の、俺だけの、はは、あはははははははははは
       あはははははははははははははははははははははは、兄者、兄者兄者兄者兄者兄者兄者可愛いおれの」

( ・∀・)「……………」

僕はもう何も言わなかった
そっと図書室を離れたよ、そしてそれが

僕が見た弟者の最後の姿だった




( ・∀・)「その数週間後だったかな、弟者が死んだのは」

('A`)「……ああ、俺、葬式いったから」

( ・∀・)「そうかい、僕は行かなかったけどね」


('A`)「そうか」

( ・∀・)「嫌いだったんじゃないの?」

('A`)「嫌いだったさ、けど……なんていうか、責められる気がして、お前はなんで行かなかったの」

( ・∀・)「面倒だったから。それにしても君はいつもそんな見えない誰かと戦ってるの?」

('A`)「……………」

( ・∀・)「それで」

('A`)「何」

( ・∀・)「どうしてそんな話を急に思い出したの?」

('A`)「……………モララー、お前さ」

( ・∀・)「なあに」

('A`)「お前、さ」

( ・∀・)「ハッキリ言えよ」

('A`)「こんなことして、異常だとは思わないのか?」



腕に食い込む縄が痛い
外気に晒される肌が痛い
触れてくる指が酷く冷たい

( ・∀・)「どうして」

('A`)「俺は、今なら兄者の気持ちがわかるよ、怖かったんだ
    自分の知ってる人間が段々知らない奴に代わっていくのが
    だけど放って逃げれない、怖い、よ」

( ・∀・)「僕は弟者の気持ちがわかるな、大好きなら閉じ込めたいと思うじゃない
     独り占めしたいと思うじゃない。血は水より濃いってね
     肉親だからこそ、他人に向くのが許せないんだ」

('A`)「兄者は俺が殺したのかもしれない」

( ・∀・)「殺したのは弟者だよ、大好きな姉を孕ませて殺したの」

('A`)「俺が見殺しにした」

( ・∀・)「君が気に病むことはないんだ、背中を押したのは僕だもの」

('A`)「…………」

( ・∀・)「ヤキモチだよ、ヤキモチ、可愛い肉親が他人に取られるのが、嫌だったんだ」





( ・∀・)「そんでもって、どっかに行くのも許せそうにない」

モララーの手にあるナイフがギラリと光った

( ・∀・)「ねぇ、怖い?大丈夫大丈夫、僕もすぐ後を追うよ、これって究極のロマンだよね、あは、はあはははははははは」

ゆっくりと迫ってくるその顔をみながら
俺はゆっくりと目を閉じた

「あれ?ドクオ、どうして僕を見てくれないの、ほら、目を開けて、最後の最期まで僕を見てよ」

「ねえ、ドクオ、ほら、今これで君を引き裂くよ、これ以上君が誰かと喋らないように、あ、は」

「大丈夫、怖くないよ怖くないよ、怖くない怖くないずっと一緒だから
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと……
傍にいるから、可愛い僕の妹」






「……………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………
……………………………」




ざしゅっ









( ,,゚Д゚)「……………」

(*゚ー゚) 「お兄ちゃん、何してるの」

( ,,゚Д゚)「ダチの遺品、整理してんだ」

(*゚ー゚) 「…………高校の時の、同級生だっけ?」

( ,,゚Д゚)「おう、なんでかなぁ、仲の良いやつらみんないなくなっちまう」

(*゚ー゚) 「お兄ちゃんには私がいるよ、悲しまないで」

( ,,゚Д゚)「おう、ありがとな。あとこの遺書だけ片付けるから、ちょっと待っててくれ」







  おれは、今まで幸せなんかじゃなかった
  前まではそれなりに人生を楽しんでいられたが、最近は明日
  も楽しく生きていられるだろうか
  気が気じゃなくなってきたから
  おれのその勘は正しかったようだな   
                 
  つまらない                   
  気だるくてやる気が起きないんだ
  牢屋に入れられたようだぜ、わかるか?牢屋だ、牢     
  
  よろこばしいのは、それで漸く楽になれるってことだが                  
     
               まぁ人生そんなもんだ
                              』


終わり

COMMENT

ドクオがモララーの妹なのか?

2009.01.01 | URL | #- [ 編集 ]

>>米1
ネタばれするとそうらしい
普通にドクオは男だと思って読み進めてしまったからドッキリの展開だったなぁ

2009.01.01 | URL | K. #Ao2/Iifk [ 編集 ]

兄者が女┬双子
弟者が男┘

モララが兄
ドクオが妹

ギコとしぃがわからんな……
最後の縦読みもよくわかんね

2009.01.02 | URL | #- [ 編集 ]

>>米3
ギコとしぃも兄妹で
最後の縦読みは「お前も気をつけろよ」で
そのうち自分も同じようなことをしてしまいそうだから気をつけろよ、的な意味なのではないかなという予想
作者じゃないからワカンネ

受け取り方はそれぞれでいいんじゃないかね

2009.01.02 | URL | K. #Ao2/Iifk [ 編集 ]

縦読みはもう一個あるけどな

2009.01.03 | URL | #- [ 編集 ]

>>米5
今ようやく、もう一つの縦読み見つけたよ

2009.01.21 | URL | K. #Ao2/Iifk [ 編集 ]

えーもう一つの縦読みってどこ?
探したけどよくわからん

2011.03.28 | URL | #eB8LGbjE [ 編集 ]

>>米7
縦読みの後ろのほうを読んでみるといいかもしれませんぞ

2011.04.28 | URL | K. #Ao2/Iifk [ 編集 ]

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2011.10.01 | | # [ 編集 ]

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