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川 - -)ξ-⊿-)ξ二人は次の朝まで再び、こうしているようです   2008.07.04

閲覧注意(百合的な)
目が覚めた時、時計の針は長い方が12、短い方が2をそれぞれ丁度指し示していた。
私はそれを一目確認し、「しまった、寝過ごした」と、焦ってしまったが、
よくよく周囲の状況を見てみれば、正常な人間の活動時間にしては、やけに暗い。

つまるところ、現在は深夜の二時なのだ。14時ではなく、26時。
私が認識した時間帯とは半日ほどのタイムラグが存在した。

寝起きというのは、覚醒直後というのは、これだから全く以てよくない。
頭の回転が鈍くて働かない。おかげで柄にもなく僅かながらもつい狼狽してしまった。
そして慣れない精神状態になったおかげなのか、どうなのか。喉が渇いた。

確か冷蔵庫にミネラルウォーターがあったな。
そう思い立ち、私は布団からそっと這い出て、リビングへと向かった。

川 ゚ -゚)「あぁ、美味いな……」

ただの水だというのに、水分が枯渇している状態だと、普段とは違い、
当社比三割り増しで美味い気がする。しかし三割り増しって、打率で言うと相当にヤバい。マジヤバい。
どれくらいヤバいかと具体的に説明すると、とにかくヤバい、超ヤバい、クソヤバい。うん、よくわかんないね。

水分補給を終えると、私はとっとと寝室へと引き返す。
行きの時と違い、その手にミネラルウォーター入りのペットボトルを携えて。

改めて確認するが、やはり部屋は暗い。それは今が夜で、そして電気を消しているから、当然なのだが。
微かな月光のみが私の視界を僅かに支援し、部屋の様子を認識させてくれる。

そして、部屋の布団。
そこには、むくりと起き上がった私以外の人影が一つ。

ξぅ⊿゚)ξ「……クー?」

川 ゚ -゚)「あぁ、すまないな、ツン。起こしてしまったか」

そうしない様に、一応注意してそっと抜け出てきたのだが、
どうやら、その努力は徒労に終わってしまったらしい。

ξぅ⊿゚)ξ「……どこ行ってたの?」

川 ゚ -゚)「ん、なに、喉が渇いてな。ほれ、この通り、
     水を取りに行ってたんだ。ツンも飲むか?」

ξぅ⊿゚)ξ「うん……」

寝起きだからなのか、どうなのか。ツンは何やら覚束ない手つきで、ユラユラと右手を差し出す。
水を溢しては後々が大変だと思い、私はその手にしっかりとボトルを握らせた。
だが結局ツンは、私の想定していたチョンボをやらかすことなどなく、結果私の心配は杞憂で済んだ。

川 ゚ -゚)「どうした?」

水を飲み終え、枕元にボトルを置くツン。
だが彼女の様子は、寝惚け頭の中途半端な覚醒状態というよりは、どこか萎縮している様に見え、
私は布団の中へ舞い戻り、ツンの隣へ寄り添う様にそっと腰を下ろした。

ξ(゚、゚ξ「……別に、どうしてもないわよ」

ツンは私の視線からは目を逸らし、そっぽを向く。返答もその態度も何やら素っ気無い。
ふむ、これはもしかしてアレか。私の中に心当たりが一つだけあった。


川 ゚ -゚)「あぁ、そうか。起きたら隣に私がいなかったもんだから、
     それで寂しくなったのか。そいつは悪かったな」

ξ(-、-;ξ「そっ、そんなんじゃないわよ。勝手な解釈しないでくれる?」

川 ゚ -゚)「そうかそうか、寂しかったか。
     よしよし、私はここに居るからもう心配いらないぞ?」

私と違い、ツンは素直な感情表現というのが、どうにも苦手らしい。
思っていることを、ただありのまま口に出せば良いだけだというのに、
それの何が難しいのだろうな? 恐らく私には一生解らないことだろう。
なので、彼女の気持ちは私がキチンと把握し、汲み取ってやらねばならないのだ。

そこで私はツンの身体をそっと抱き寄せた。
つい数時間前まで、お互いの肌と肌を重ね合わせていた私たちは、
ここでまた同じ様に、その繰り返しをする。

ξ*゚⊿゚)ξ「……だから、違うってば」

私よりも幾分か背の低いツンは、私の胸元で、尚も素直にならずに否定の言葉で食い下がる。
ただ彼女のその表情は、薄暗い部屋の中での、私の偏見に塗れた個人的な視点から見たものでしかないが、
少しだけ嬉しそうに、はにかんでいたように見えた。

川 ゚ -゚)「そうか。なら、そういうことにしておいてやろう」

だがしかし、彼女自身がそう言っているのだ。
わざわざ、深く追求する必要もあるまい。
私は彼女の身を抱き寄せたまま、同じ布団の中で彼女と一緒に寝転んだ。


川 - -)「安心しろ。次はお前の目が覚める時まで傍にいてやるから」

ξ*-⊿-)ξ「そんなの……必要ないわよ」



この場には、私たち以外誰もいないというのに、何を隠す必要があるのか解らないが、
彼女は、結局本心を誤魔化したまま再び眠りについた。

全く以って、本当に素直じゃない。
だが、私との抱擁を突っ撥ねない彼女自身が、結局はその本心を一番顕著に表しているのだ。

今、私の腕の中にはツンがいる。

その小さな肉体は、熱を持ち、匂いを持ち、吐息を持ち、命を持つ。
私にとって彼女は、これ以上これ以外ない、この現世(うつしよ)において、
最も甘美であり、最も尊ぶべき、至高の存在なのである。

嗚呼、幸せとは、つまりは今この時。つまりは、こういうことなのだろう。
朧げながらにそんな想いを抱き、そしてそれを与えてくれた彼女に愛しさを感じながら、
私も重くなってきた瞼をそっと閉じる。


川 - -)(私は、やはりツンが好きなのだな)

今更ながらに、改めて自身の気持ちを再確認する。
明朝までは彼女を絶対に離さないであろうその両腕に、少しだけ力を込めた。



そうして私も再び、彼女と同様に、微睡みの中に意識を投じるのだった。







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