証券 K.2nd:/ ,' 3は王を見るようです

K.2nd

とまってます

TOP > スポンサー広告 > / ,' 3は王を見るようですTOP > 総合短編 > / ,' 3は王を見るようです

スポンサーサイト   --.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

/ ,' 3は王を見るようです   2008.11.12



 この前、世界に。
 田中と名乗る王が現れた。


――/ ,' 3は王を見るようです




(゜3゜)「荒巻さーん、ちょっと来てー」

/ ,' 3「何でしょうか、田中様」

 その王が現れてから、世界は狂った。

(゜3゜)「コップが一人でに動いて……」

/ ,' 3「こぼしただけでは」

(;゜3゜)「……そ、そういうことにしておくか」

 ニートは職業を探し、

/ ,' 3「洋服の方は大丈夫ですか?」

(゜3゜)「そっちは無問題」

 スイーツ(笑)は文学に目覚め、

/ ,' 3「そちらの本は?」

(゜3゜)「え、これ? 平気だよ」

 朝刊は夕方に届くようになった。

/ ,' 3「いえ、どんな本を御読みになっていらっしゃるのかと……」

(゜3゜)「あ、そっちね。
    普通の本だよ本」



 私、荒巻は何故かそんな王に仕えている一人だった。
 いつだったか、家でのほほんと死を待つだけの私を、彼がこちらに連れて来たのは。

 私よりも数倍は若く、二十歳くらいしか無さそうな王は、いつもこの世界を恐怖に陥れた者とは思えない行動をとっている。


(゜3゜)「荒巻さん、荒巻さーん」

/ ,' 3「はあ……なんでしょう」

(゜3゜)「いやさ、今度ウォータースライダーに鮭を流してみようかと思って」

/ ,' 3「かしこまりました」

(;゜3゜)「あ、待って待って! 冗談! 冗談だから!」

/ ,' 3「これは大変失礼しました」

(;゜3゜)「はあ……」


 王、という彼の実態は側近の私でも深く知っている訳では無く、何故彼一人で世界を支配出来たのかは私には全く分からなかった。
 同時に何故私を側近に選んだのかも。





(゜3゜)「あ、そういえばさ」

/ ,' 3「?」

(゜3゜)「俺爺ちゃん居るって前言ってたの覚えてる?」

/ ,' 3「ええ、とても良い方だと」

 私には孫が居た。
 けれど娘が夫と離婚してからはぱったりと連絡が途絶え、それからはどこに行ったのかも分からなかった。

(゜3゜)「俺の爺ちゃんはさ、俺がこう……王になった事を知ってるんだけど、あんまり喜んでくれないんだよね」

/ ,' 3「はあ……」

(゜3゜)「昔約束したんだよ、世界を俺の物にするって」

『大きくなったら、世界を僕の物にして、お爺ちゃんと一緒にお城に住むんだ!』

 いつか孫が同じ事を言っていた様な気がして。
 私は少しだけ笑った。

/ ,' 3「大丈夫です、きっとその方はお喜びになっているでしょう」

 王は、一度黙って、そして。





(゜3゜)「そういう事に、しておくか」


 そう、呟いた。


――/ ,' 3は王を見るようです 終わり

 


お題
・荒巻
・鮭
・ウォータースライダー

COMMENT

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
    (copyボタンはIEのみ有効です)
«  | HOME |  »
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。