証券 K.2nd:パー゚フェ愛須パフェは頼むようです

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パー゚フェ愛須パフェは頼むようです   2008.11.09


 
ミセ*゚ー゚)リ「ご注文お決まりですかー?」

パー゚フェ「あっはい、このいちごパフェ下さい!」

ミセ*゚ー゚)リ「かしこまりましたー」


ハ;゚ー゚フェ「……また頼んじゃった――――!!」




――パー゚フェ愛須パフェは頼むようです



 思いっ切り叫んで持っていたサービスのお冷やを私はテーブルに叩き付けました。

ハ;゚ー゚フェ「うぅ……」

 周囲の視線が痛いです。
 ごめんなさい、本当。

ハ;゚ー゚フェ「(またやっちゃった……)」

 愛須パフェ、その名の通り私はパフェが大好き!
 ではなくファミレスやパフェが置いてある飲食店では、違うものを頼むはずがどうしてもパフェを頼んでしまうという訳の分からない癖が付いてしまったの女の子です。

ハ;゚ー゚フェ「(視線が怖いです……)」

 今まで、こんな風になってしまった事も度々ありました。
 いつも克服しようと挑戦しているのに、こうしてパフェを頼んで後悔してばっかりなのです……。

ミセ*゚ー゚)リ「こちらご注文のいちごパフェになりまーす」

パー゚フェ「あ、はい……」



 いちごパフェが届きました。
 パフェが嫌いな訳では無いのです。
 ただ、生まれながらのこの癖で、一体何キロ太ってしまった事でしょうか……。

ハ;ー;フェ「うう……おいしい、です……」

 悔しい事にも、いちごパフェはおいしかったです……。
 けれど私自信、このままではいけないと思うのです。
 精神科にも行きましたし(追い返されましたけど)友人にも相談しました(以来、連絡は来ませんけど)

 一体、どうすれば良いのでしょう?

パ―゚フェ「……はあ……」

ミセ*゚ー゚)リ「空のお皿お下げしますねー」

パー゚フェ「は、はい……あと注文良いですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「はい、大丈夫ですよー」

 店員さんは笑顔のまま答えます。

 さあ、さあ言うのです私!
 パフェ以外の何かを注文するのです!




パー゚フェ「チョコ……パ、フェを……」

 ……ああ、言ってしまいました。
 チョコケーキを頼もうとしたのに。
 私にはもう、ファミレスではパフェしか食べれないのでしょうか?

 ……そんなの。

ミセ;゚ー゚)リ「チョコパフェですねー、かしこまり……だっ、大丈夫ですか!?」

ハ;ー;フェ「嫌だよぉ……そんなの……っく……」

ミセ;゚ー゚)リ「パ、パフェが嫌なんですかっ? と……とりあえず落ち着いて下さい!」

 視界は涙で歪んでしまって。
 そんな中で焦る店員さんがやけに鮮明に見えました。

ミセ;゚ー゚)リ「……だ、大丈夫ですから、多分……」

ハ;ー;フェ「……ぐすっ」

 店内で叫んで、それでいて店員さんまで困らせて……。
 私は何で、いつもこういう風になるのでしょう?

ミセ;゚ー゚)リ「あ、あの……」

ハぅー;フェ「?」

ミセ;゚ー゚)リ「良かったら……話してみてくれませんか……?」


 絶対、変な風には思いませんから。

 そう、付け足して、店員さんはおずおずと聞いてきました。
 今まで散々馬鹿にされて来たのに、名前すら知らないこの店員さんには、言っても平気な気がしました。

パ―゚フェ「……実は……」

 それから私は話しました。
 パフェを頼んでしまう事、それでいつも挑戦してる事、周りからは馬鹿にされてる事などを全て。

ミセ*゚―゚)リ「……」

 私が話し終わると、店員さんは無表情で私を見ていました。

 きっと変な奴だと思われたでしょう。
 下らないと思われたでしょう。

 そう思っていると。

ミセ* ― )リ「……良いじゃない」

ハ;゚ー゚フェ「え?」


ミセ#゚ー゚)リ「キャラ付けがあるだけ、良いじゃないこのお馬鹿!!」




 店員さんはばん!と立ち上がり、先程の私より大きな声で叫びました。
 店内が静まり、視線は店員さんへ。
 厨房からも何があったと人が来ます。

 えぇ……。

ハ;゚ー゚フェ「ええぇぇぇ……」

 え、がゲシュタルト崩壊しそうなくらいに私は言いました。
 店員さんはお構い無く話を続けます。

ミセ#゚ー゚)リ「ねぇ! 私の名前何だと思う!? ミセリよ、ミ・セ・リ!」

ハ;゚ー゚フェ「は、はあ……」

ミセ#゚ー゚)リ「どんなキャラか分かる!? 分からないでしょ! 顔にミセリとかふざけてると思わない!?」

ハ;゚ー゚フェ「あ、あの……」

ミセ#゚ー゚)リ「特徴が無いのが特徴、はペニサス! ちょっと敬語キャラ、はトソン! じゃあ私は!? ほらそこのギョロ目!」

 びしっ、と指を差してミセリさんは叫びました。

(;<●><●>)「わ、分かりませんが……」

ミセ#゚ー゚)リ「ワカッテマスのくせに分かんないの!? ざまあ! でも悔しい! まあ良いわ、私には特徴が無いなんてレベルじゃないの、でもね!」






「アンタには良い名前と、個性があるじゃない! それで良いと思わない!?」






 今まで、考えた事も無かったです。
 個性も無くて、理解されない人の気持ちなんて。

 ……ああ、私はとんだ馬鹿でした。

ミセ*゚ー゚)リ「でも、その癖も困りものね――私が協力してやらない事も無いわよ?」

パー゚フェ「!」

 そう言って差し延べられた手と、その手にあった飴玉を、私は握りました。

パー゚フェ「お願いします!」

 私は立って頭を下げました。
 ミセリさんは笑っています。

 ぱちぱち……ぱちぱちぱちぱち……。

 やがて一人が拍手をすると、つられて皆が拍手をして。
 立ち上がってブラボー!などと、私達を祝福してくれました。

 口の中に広がるレモン味は、甘酸っぱかったです。




(゚、゚トソン「ご注文はお決まりですか?」

パー゚フェ「あ、はい! ミセリちゃんは?」

ミセ*゚ー゚)リ「私も決まったよ」

 ……あれから、数ヶ月経ちました。
 地獄の様な特訓も終わり、私は見事癖を直しました。

 ……けれど。


ハ*゚ー゚フェ「チョコパフェ下さい!」


 今度は癖じゃなく、私は自分の意思で、パフェを頼みました。


――愛須パフェは頼むようです 終わり




お題
・パー゚フェ
・飴玉

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