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( ・∀・)クリスマスプレゼントのようです   2008.10.24

(´・ω・`)「サンタクロースからのプレゼントだよ」

十二月二十五日。とても寒かった日、父親がサンタのコスプレをしてボクの前へと現れた。
小二の時にもうサンタの存在を知っていたボクはまんまと騙されたふりをしてプレゼントをもらった。
共働きでもまだ少し家計が苦しい中、もらった一つのプレゼント。

( ・∀・)「ありがとー。サンタさん」

大きな箱だった。父親はその中身を壊れたら嫌なのか、ボクに持たせないようにとしてテレビのある部屋に置いた。
置かれた箱を丁寧に開けるた。入っていたのは、ゲーム機と『ドクオの生活』という、当時話題だったゲーム。
前から欲しいと言っていて、ボクが一番欲しかったプレゼントだった。

( ・∀・)「ありがとー! 父ちゃん!」

(´・ω・`)「……。プレゼント返してもらっていい?」

(;・∀・)「まちがえました。サンタさん」 父親は悲しい表情をして何度もため息をつきながら目の前で、着替えだした。
ビデオケーブル、メモリーカード、二つのコントローラーもあり、ゲームに始めるにあたって不備はなかった。

( ・∀・)「今からやっていい?」

と、完全に私服に着替えきった父親に訊いた。

(´・ω・`)「明日にしなさい」

そう言われて、しょげながらもボクは床についた。
寒かったせいか、興奮していたせいかなかなか眠れなかった。


『ドクオの生活』

自分がドクオとなって色々なキャラとリアルタイムで村の生活を楽しむというものだ。
発売されたのがクリスマスの二週間前で、男子の中でも数人はやっていた。
コマーシャルや他人の評価もあって、そのゲームをとてもやりたかった。
ただ、やるのなら絶対にセーブせずに終了したりリセットしないほうがいいと何度も忠告された。

('A`)「きょうもがんばろう」

始める時は、いつもこの言葉を言っている。
だがテレビから出てくる音は『ゴゲェハワステルル』といった感じで、
今はどうなのか知らないが、日本語を話せるほど性能は良くなかったらしい。
でもボクはその音が大好きだった。

また金曜日に来るイベントキャラのブーンというのも好きだった。まぁ、完全な過去形だ。

(ヽ^ω^)「ぶぶぶブーンなんだな……。おなかが空いてるんだな……」

このキャラに魚をあげればアイテムを貰える。このキャラも好きだった。

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉ! おいしんだな! おいしんだな!」

と言って、ガブガブとすごい音を出して魚を食べる。食べた後は

( ^ω^)「ありがとうございますお。あなたは命の恩人ですお。お礼にこれをあげますお」

と言って、とても貴重なアイテムをくれるのだ。これを始めてから金曜日が大好きになった。


(´・ω・`)「そろそろ休んだらどうなんだ?」

父親がため息をつきながら言う。そんなことを言われてもやめようとはしなかった。

一月の中旬、いつものようにこのゲームを楽しんでいたが、簡単に金の集める方法を知りたくて、
学校のパソコンで調べようとした。

( ・∀・)「なー、ネットでドク生のこうりゃく方法調べて」

( ´_ゝ`)「調べてやろう! おどかなるグミのために!」

(´<_` )「おろかなるぐみんのためにだろ。兄者」

友達の流石に頼んで簡単にためる方法をメモに書いていく。
時たま変な相槌を打ってどんどん書いていく。
そんな中、一つの裏技を見つけた。

『ブーンにカジキマグロをあげると・・・

 金曜日に来るブーンにカジキマグロをあげてみましょう。そうすると・・・』

これ以降何も書いてなく、ブーンが好きだったボクは興味津津でこのこともメモに取った。


ここに書いてあった簡単に金を集める方法を全部した。

そして金曜日、ボクはあそこに書いてあった裏技を実践することにした。


('A`)「きょうもがんばろう」

テレビから『ゴゲェハワステルル』と音が出る。
そして捜すこと十分ちょっと。
ボクの分身のドクオはブーンに出会った。

(ヽ^ω^)「ぶぶぶブーンなんだな……。おなかが空いてるんだな……」

そして、ワクワクしながらカジキマグロをあげた。

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉ! おいしんだな! おいしんだな!」

ここまで変わった部分は何もなかった。でも次にボタンを押したとき、

(ヽ^ω^)「ぶぶぶブーンなんだな……。おなかが空いてるんだな……」

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉ! おいしんだな! おいしんだな!」

(ヽ^ω^)「ぶぶぶブーンなんだな……。おなかが空いてるんだな……」

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉ! おいしんだな! おいしんだな!」

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉ! おいしんだな! おいしんだな!」

( ゚ω゚)「うぉぉぉぉぉぉ! おいしんだな! おいしんだな!」


ボタンは一度しか押していない。
それなのにずっと同じことが起きる。
もう一度ボタンを押しても何も変わらず、
どうすればいいのか全く分からなかった。

とうとう画面は動かなくなり、
テレビから魚を食べる音と『ゴゲェハワステルル』とずっと聞こえてる。
さらに画面が青色に変色していって見ていると不安定になっていく。
怖くなって、とうとうボクは涙を流した。

やるのなら、絶対にセーブせずに終了したりリセットしないほうがいい。
そう忠告されていた、それを切ることもできずに両親が帰ってくるまでずっとこの画面と一緒にいて、
泣きじゃくっていた。
その日から数日間は小学三年生だというのに母親の布団に寒いからと言って一緒に寝た。

これ以降、一度もこのゲーム、またほかのゲームもやらなくなった。
あのとき以上に父親は悲しい表情をして何度もため息をついてきた。
今でもまだトラウマだ。あの時のことは……。
ゲームは勿論、テレビの画面さえ見ることができなくなった。

ドクオの生活はやらなくなり、ボクの生活は少し変わった。
こんなこと願うのも変なのだが、ゲームか人生か。どちらかリセットしても大丈夫にしてほしかった。



終わり


お題
・ぶぶぶブーンなんだな
・カジキマグロ
・見ていると不安定になる


タイトルがなかったのでそれっぽいのをつけました

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