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( ^ω^)とパソコンのようです   2008.10.24

( ^ω^)「ハァ!? まだ鯖落ちだお!」

ウェブ上の波の、匿名掲示板のある板で、また鯖落ちが発生した
様々な感情が入り組む、匿名掲示板のサーバーに負荷がかかることは
なんら珍しいことではない。匿名性の高いその掲示板ならば、
現実では口を閉ざす事態も言葉を容易に文字で交わすことも出来る

それは何も2進数や、専門的な知識を必要としない
ただ目の前にあるディスプレイを見つめて、
手元のキーボードをローマ字入力で打つだけの話だ

一度だけの鯖落ちならば、仕方が無いと肩を落とせざるをえないが、
今回、ブーンが体験した鯖落ちは最早二度目となっていた
さすがにこれには憤りを感じたブーンは、ひとり声を荒げた (#^ω^)「ふざけンなお! ブーン系小説投下中だったのに鯖落ちすんなお!!」

匿名掲示板の、向けようの無い怒りの矛先をどこにも向けることは出来ない
今回の連続した鯖落ちは運営側のミスか、運営側に不足があったことが原因に他ならない
悪く言えば、はたまた大袈裟に言えば掲示板の彼らは被害者でもあり、加害者でもある

(#^ω^)「ハァァァ!? まじうざいお!! 冗談じゃないお!!」

何度もページをリロードするが、サーバーには一向に繋がる気配は無い
脊髄や脳に怒りの電流が流れ、無意識に身体に力が入る

(#^ω^)「なんとか言えお!!」

直後、ブーンはキーボードを全力で殴った。キーボードにとって不運な、八つ当たりだ

( ^ω^)「・・・・・」

ふと、怒りの熱が冷め正気に返った
目の前のキーの取れたキーボードと、黒い画面の静けさ
それらから滲み出る自責の念、羞恥心
ブーンは、パソコンの電源切ったときの静けさとは
比べ物にならないほどの静けさを感じた

今まで、ファンの音で聞こえなかった空気の音
音楽にかき消された部屋の僅かな物音
それら皆全て、直接耳に入り込み、ブーンは妙な恐怖を覚えた

( ^ω^)「パソコン・・・壊れちゃったお・・・・」

ブーンは椅子の背もたれに身を任せ、天井を見上げた
ぎぃっ、と音を立てる椅子はブーンの姿勢に合わせて少し仰け反り
久しぶりに天井を見上げた気がすると、ブーンは溜め息を吐く

( ^ω^)「・・・・・・」

ふと遠く、窓の外を見つめると、ビルと住宅街の隙間から差し込む日の光に見惚れた
窓を開けてみると、涼しい風が頬を撫でる

( ^ω^)「・・・散歩でもしてくるお」

何日ぶりだろう、ブーンは職を失ってから数日ぶりの散歩をすることにした
今までは煙草を買うために、深夜出る程度でまともに太陽を眺めていない
部屋のドアを開けて、ブーンは気付く

ドアの開く音が聞こえない

足音も聞こえない

( ^ω^)「・・・え?」

踵を返し、自らの部屋を見渡すと、昼間だというのに徐々に薄暗くなっていく
意識の薄れる中、ブーンは思考した

もしかして部屋が異常に静かに感じたのは、
自らが音も聞けない状態になったからではないか

パソコンの前に数歩行き尽くし、ブーンは自分の死体を撫でた



                      終

お題
・壊れたキーボード
・鯖落ち
・黒い画面

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