証券 K.2nd:信じられないようです

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信じられないようです   2008.10.14

思えば、彼、ドクオは元々変わっていた。
普段から一人で頭を抱えていたり、僕たちが声をかけても、どこか上の空だったり。

(´A`)「監視カメラがなぁ…俺を見てるんだ…」 だから、久しぶりに再会した彼がこんな事を言い出すのは、何ら不思議な事では無かったのかもしれない。
初めは厨二病の一つでそんな事を思っているんだと思って笑ってたけど、
だんだん会う毎に彼は、急に怯えた表情を見せたり、道端でいきなりしゃがみこんでブツブツと何かを言い出したりと、端から見てもちょっと危ない感じがしてきた。
それから、彼の行動や言動はエスカレートし始めた。

(´A`)「思考盗聴器が頭に埋め込まれているのに気付いたんだ…全て見られてるんだよ…」
彼は絶望的な顔をしてそう言った。

(´A`)「頭の中から全て持って行かれる…!黒い服の人が情報を集めてるんだ…」
彼は頭を抱えながらそんな事を言った。

(´A`)「黒い服の人に見つかる!見つかったら殺されるんだ!!」
彼は小声で、そう囁いた。

(´A`)「昨日家の前に黒い服の人が来たんだ!助けてくれ!!」
彼は怯えながら、そう言って僕の肩にすがりついた。

(´A`)「見てるんだよ…。みんなみんなみんなみんな…」
彼は頭をそこかしこにぶつけながらそう言った。

(´A`)「お前だけは信じてるからな…」
彼は狂気を宿した目でそう言った。




僕は彼が怖くなった。
彼を、避けるようになった。
連絡も断ち、彼からの誘いも無視した。

仕方ない事だ。こんなおかしい事言われて引かないヤツはいない。
仕方ない事だ。
少しの罪悪感を、そう考える事でもみ消した。

そうやって、彼からの連絡は完全に途絶えた。



それから一年…もしかしたら二、三年経っていたかもしれない。
変えたばかりの携帯に、彼からメールが来た。


time 5/9 00:01
from dokuo.doguma@2ch.ne.jp
sub
本文
ブーン、お前もか。
信じてたのに、裏切ったな。
密告しやがって。
今から殺される。死ぬんだ。




(;^ω^)「ヒィッ!!」
僕は思わず携帯を投げ出した。
何で?僕はかれこれ携帯二台分のアドレスを彼に教えていない。
つまり、彼に、ドクオに、僕のアドレスなんか分かりっこ無いんだ。
密告?死ぬ?殺される?知らない、僕はしらない。
またメールが来た。
震える手で苦労しながらそれを開く。
『密告者へ』と書かれた本文に、動画が添付してあった。再生ボタンを押す。

革靴の音がする。

暗い、箱の中?を背景にドクオが虚ろな目でこちらを見ている。

小声でブツブツとお前もか、お前もか、と言っていた。

革靴の音がする。

カメラが動いた。

目の前に黒い服の男がいる。

革靴の音がする。



目の前に黒い服の男がいる。

革靴の音がする。

ぐしゃ!と言う音と共にまたカメラが動く。

そこには、ドクオの潰れた頭と、その上に乗っている妙な機械が映っていた。

革靴の音がする。

その機械を取り上げる手が映る。

それを最後に、動画は終わった。

僕は吐いた。グロテスクな映像を、今見た恐怖を全て吐き出したかった。
ドクオの目、黒い服の男、機械。
虚ろな目、革靴、思考盗聴器。

全てを吐き終わっても、記憶は消えないし、今見た恐怖もそのままだった。


後ろで、革靴の音がする。





(;´・ω・`)「…」
( ^ω^)「これは、全て本当にあった事だお。ショボン、君には信用して話しておくお。」
(;´・ω・`)「でも…嘘としか思えないよ…。そんな話」
( ^ω^)「え?しんじない?
      しんじないのかお?」




      お前もか







      おしまい

タイトルが無かったのでそれっぽいのをつけました

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