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从 ゚∀从と日記帳のようです   2008.08.18

少し閲覧注意(グロ的な意味で)
从 ゚∀从 醤油が無い


醤油が無い。無い。
昨日まではあったはずなのに。
おかしいな、首をかしげつつしぃの方へ視線を向ければしぃは「仕方ないなぁ」と言って家を出て行った。
家に転がり込んで早半年弱。そろそろ新鮮味も薄れ、お互いの立ち位置を理解できるようになった今日。
視線で訴えかければ、応えてくれる。
その光景になんだかもどかしさを感じつつ、しぃを玄関まで見送った。



从 ゚∀从 暇だ

腹が減ったから料理をしようと思ったら、醤油が無いとは。
醤油が無ければ料理が出来ない。
卵丼に醤油は必要不可欠。
俺はぽっかりと空いた時間を埋めるため、辺りを見回した。
真っ白な部屋。塵一つ無い。あるのは白いテーブルと、テレビと、小さな棚。
しぃの潔癖症のせいで、ここ数ヶ月俺は毎日床を雑巾掛けしている。

さて、何をしようか。
ゲームか、テレビか。ゲームはしぃに禁止されたんだよなー。






从 ゚∀从 まぁいっか

PSPを手に取り、テーブルに座る。
電源を付けようとした時、視界の隅に何かが目に入った。



从 ゚∀从 なんだこれ

从 ゚∀从 あ、日記じゃん

日記
そうかかれた大学ノートは梅雨だからだろうか、四隅がよれて少し湿っぽく、手にじっとりと馴染んだ。

しぃは毎日日記を記している。きっと俺と知り合う以前も記していたんだろう。
丁度記そうとした時に俺が醤油が無いなんて訴えたからここに残す羽目になったのか。
しぃが日記を記している事は知っていたが、こうやってノートを手に取るのは始めての事だ。
PSPをテーブルに置き、俺は両手で感触を確かめるようにノートを持つ。
ふにゃふにゃとしているそれは、なんだか生き物のようだった。


从 ゚∀从 中何書いてるんだろーな




思えば俺はしぃの事を何も知らなかった。
ただ可愛い女で、優しくて、真面目で、そこそこの企業で働いていて、俺を養ってくれる女。
働いている企業の名前も知らないし、年も知らない。ましてやしぃがここへ人を連れてきた事も無い。

雨の日に、バイトをクビになって逆ナンされ飼ってくれた。ただそれだけなのだ。
そこには過去や他人を挟む余地は無かった。
ろくでもない俺には好都合だが。



从 ゚∀从 見てみるか

見たい。中に何が書いてあるのか知りたい。
見たらしぃは怒るだろうか。怒るだろうなぁ。
それでも見つかったら見つかったで、しぃの事がもっと知りたくなったなんて甘い事を言ってベッドに連れ込めばいい。
しぃは甘い。優しいのではなく、甘い。
そうじゃなきゃこんな男飼わねーよな。



从 ゚∀从 うわ、字がちいせぇ

中をパラパラとめくると、細かな字が紙一面に書かれていた。
几帳面なしぃらしいな。読み辛いけど。


从 ゚∀从 うーん、なになに……




掻い摘んで読んでみる。

从 ゚∀从 2007年7月3日

从 ゚∀从 今日は、ど……を……した?


しまった、漢字が読めない。



从 ゚∀从 ビンが小さくて入らなかった……だからトイレに……してな……した?

読めない。難しい漢字が沢山並んでいる。
自慢じゃないが中卒の俺は、漢字英語その他はほとんど読めない。


从 ゚∀从 アイツはおお……だった。だから次はちいから……あっ小柄か。
       だから次は小柄な人にしよう?

从 ゚∀从 わけわかんね


ノートをテーブルに戻し、PSPを手に取ろう。
としたが、空腹でもう力が入らなかった。


从 ゚∀从 腹減った



从 ゚∀从 にしてもしぃおせぇなぁ……

ただいま、としぃの声がする。


从 ゚∀从 あぁおかえり

      おそくなってごめんね


从 ゚∀从 いや別に。てか腹減ったわー


      私が牛丼作ろうか?


从 ゚∀从 おぅ。サンキュ
      卵丼から牛丼にグレードアップとはさすがしぃ


      それじゃあ手を出して?


从 ゚∀从 ん? 何かくれんの?



その瞬間、ずぶりと嫌な音がして、プつりと何カがッきれたおthgさkl・んgdぞkmgd





最期に目にしたのは、
可愛いしぃの笑顔と
鈍く光った出刃包丁と、
切り落とされる自身の腕と、


あとは、なんだったんだろうか。







 2008年 7月1日

 ハインに日記を見られてしまった。
 盗聴器が無ければ通報されたかもしれない。
 危なかった。
 うかつだったが、久しぶりに肉を食べられて良かった。
 予定時期より一週間早まったけど仕方ない。
 また次の肉を探せばいいんだから。


 そういえば、ハインは小柄だったから骨砕いてトイレに流すのも簡単に済んで良かった。
 やっぱりあれはやめられない。
 あの骨を処理する時の岩を砕くような感触。たまらない。
 心臓もビンに入ったし、これでしばらくはいい食生活を送れそう。


しぃはそこでぱたり、と日記帳を閉める。
そしてハインの体液で濡れた掌で日記帳を握り、愛しそうに瓶詰めの心臓を見つめた。
 

おしまい

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