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(*゚ー゚)勝手に孤独になるようです   2008.08.11


(*゚ -゚)

どうしようもなく、泣きたくなった。
不意に、唐突に泣きたくなった。

特別な何かがあったわけではない。
今の私の心情を、上手く説明するのは困難極まれるが、
とりあえず、記してみよう。

なんというか、急に世界の何もかもが空虚に思えた。無機質に思えた。
学校も教室も先生も、道路も車も自転車も、駅も電車も人々も、知人友人家族さえも。

それはあまりに具体性のない確信なのだが、私と世界との間に絶望的な断絶を感じるのだ。
そして何より酷いのが、世界が違うのではなく、私が違うのだ。
周囲の誰しも、何しもは責められる云われもない。きっと異端は自分なのだ。

皆が同じ様に日々を過ごしている中、自分の存在がそのコミューン内で妙に浮いている気がする。
客体的に見てみれば別段そんなこともなく、結局は私の被害妄想なのかも知れない。

だが、私は私だ。
どうあっても、主体的な思考しか出来ない。
どうあっても、常に自己の価値観を基準に行動することしか出来ない。
だから、私だけではこの孤独感を拭いきれない。

ずっとずっと、永久に。

誰かに相談してみようと少し考えた。
だが、この私の気持ちを、自分でも原因がよく解らないこの孤独感を、
自分でも上手く説明付けられないこの孤独感を、一体誰が理解してくれるというのだろう?


自分の心情を吐露した結果、突き放されるのが恐ろしかった。
それは完全な他者からの拒絶で、その結果私の中の孤独感は更なる確信を得て、
より強固なモノに発展してしまうだろうから。

結局、この苦しい胸の内を晒すことは出来ない。

自身を蝕む孤独の恐怖がどうしようもなくなって、私は自室に閉じこもった。
布団を頭から被って、暗い暗い猫の額ほどの狭い狭い殻の世界を形成した。

私は羽化しない蛹に成った。
土の下から這い出てこない幼虫に成った。
耳を塞いで口を閉じて瞼を下ろして、何もかもから目を逸らした。

過去も未来も見ないことにした。
あるのは孤独な今だけ。未来永劫、今だけが続く。
それは孤独が一生続くということ。

そうしていたら、やはり分かってはいたが、
私の中の不安の成長が停滞することはなかった。
寧ろ、却ってどんどん大きくなっていく。

果てには、私の精神のキャパシティを遥かに凌駕し、
そして、何処から生まれたのか、誰から種を頂いてきたのか、
いつの間にか、その不安は狂気を孕んでいて、




私は、気が付くと、無機質なカッターナイフで、自分の喉を抉り、
最早、手の施しようもないほどに、無機質な肉塊に成り果てて、いた。


(* ー )


ただ、何故だろう。
そう成り果ててみると、今までの不安が嘘のように消え去り、
代わって妙なことに、漫然とした安閑を抱いていた。

それは生命が潰えて、もう悩む必要がなくなった、ということではなく。
きっと、周囲と同じく、空虚で無機質な何かに成れたと、勘違いしたから。

同じということは孤独ではない。
だから私は、そう勘違いしたんだ。



だが、客体的に見た今の私は、あまりにも周囲から浮きすぎている異端だった。






(*゚ー゚)勝手に孤独になるようです-Fin-

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