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( ^ω^)ともだちのようです   2008.08.09

閲覧注意(グロ的な意味で)
 僕には変わった友達が居ます。
 少し、いいえ、結構変わった子なのかも知れません。

 けれど僕は、結構変わった性格のその子が、友達として大好きです。
 恋愛感情ではありません。

 けれど、僕は彼女が大好きです。


 だって彼女は、僕の友達だからです。



( ^ω^)ともだちのようです。



 そんな僕の大事な友達である彼女が、学校に来なくなって三日経ちました。

 小さい頃からきょうだいの様に育った僕らは同じ幼稚園に通い、同じ小学校に通い、同じ中学校に通い、同じ高校に通っています。

 別に相談しあって同じ高校に来たのではありません、ただ、どこかで繋がっている様に、僕らは同じ道を選ぶのです。





 彼女は今まで学校を休んだ事がありませんでした。
 毎日待ち合わせをして学校に行く僕らの日常は、決して崩れる事はありませんでした。

 けれど高校二年一学期末、さき一昨日から、彼女が待ち合わせの場所に訪れなくなったのです。
 十字路の先にある公園の前は僕らの毎日の場所なのに、さき一昨日から、そこは僕だけの場所になってしまいました。

 僕は彼女が心配です。
 だから、僕は彼女の家へ様子を見に行きます。

 両親が揃って海外に赴任してしまった彼女は一人っ子で、広い家の中にぽつりと一人ぽっちなのです。
 ただでさえ寂しい中、風邪でも引いて居たら余計に寂しくなってしまう。

 だから僕は、彼女の家に行きます。


ぴいんぽおん。


 暑さの残る夕方、僕は制服のシャツを汗で濡らしながら彼女の家の前に居ました。
 蝉こそ鳴いてはいませんが、暑さはもう夏のそれに近い日。

 僕は、彼女の家のインターフォンを、丸い小さなボタンを、指先でぷちりと押しました。



ぴいんぽおん。


 もう一度鳴らしてみせると、少しの間を開けてから、玄関の扉からがちゃんと音がしました。
 何度も聞いた事があるその音は、玄関の鍵をはずす時の音でした。

 けれど少し待ってみても、扉は開きません。
 どうやら、勝手に入ってこい、と言う意味らしいです。

 彼女の不思議な性格を考えると、別におかしいとは思いませんでした。
 だから僕は鞄を片手に低い門を開けて、玄関の扉を、開きました。


ああ


 そう言えば彼女は、春頃に『好きな人が出来た』と言っていました。
 凄く凄く幸せそうな顔で、セーラー服の襟をくちゃくちゃにしながら僕に告げたのです。

 僕は照れ臭そうな彼女に、おめでとう頑張ってを何度も何度も言いました。

 友達に対する、精一杯の祝福でした。





 もしかして、失恋でもしたのでしょうか。
 その所為で、彼女は塞ぎ込んでしまったのでしょうか。

 もしそうだったなら、僕は精一杯彼女を慰めます。
 そして、一緒に笑って失恋の相手の愚痴や文句を言って、彼女をスッキリさせてあげたいのです。


きいぃひぃ。


 扉の蝶番が悲鳴の様な軋む音を聞きながら、僕は彼女の家の中へと入っていきました。

 何かが、いつもと、違います。


 よく見ると玄関には男物の靴が転がっていて。
 廊下にはたっぷりの赤い何かが点々と落ちています。

 これは、何でしょうか。





 僕は構わずに靴を脱いで家に上がり、赤い点々を横目に眺めながら廊下を進みます。
 ごとごとと音がするのは、どうやら風呂場の方。

 リビングを抜けて風呂場へ近づくにつれて、赤い点々は大きくなって行きます。
 時々、赤い塊の様な物も落ちていました。


( ^ω^)「おー、僕だおー、勝手に入っちゃったおー?」


 僕は風呂場に居るらしい彼女に、声を掛けました。
 開け放たれた扉ではありますが、もしかしたら彼女は裸なのかもしれません。

 そういえば、風呂場の磨りガラスの扉いっぱいに付いている赤いのは、何なのでしょうか。



『ブーン?』

( ^ω^)「おっ! 僕だお!」

『うふ、ふふ、ね、こっち、おいでなさいなぁ……』

( ^ω^)「お? どうしたんだお?」





 風呂場から、確かに彼女の声で返事がありました。
 どうやら少し疲れている様な彼女の声に心配しつつも、僕は言われた通り風呂場へ行きます。

 足の裏にべちゃりと赤い何かが染み込みましたが、気にしません。


( ^ω^)「シュー? どうしたんだお?」

lw´‐ _‐ノv「ブーン……おはよう、……うふふ、ふふ」

( ^ω^)「もう夕方だお、変なシューだお」

lw´‐ _‐ノv「ああ、……本当だね、もう夕焼け空だ……」

( ^ω^)「ずっと寝てたのかお? 風邪でも引いたかお?」

lw´‐ _‐ノv「うーうん、ううん、風邪じゃないさ……ただ、ただ、……ただひどおく、疲れてるだけだよ」

( ^ω^)「それはいくないお、しっかりご飯食べてしっかり眠って疲れを癒すんだお!」

lw´‐ _‐ノv「そう、そう……そうだね、そうだね……お腹が、すいたね……」

( ^ω^)「お米は炊いてあるのかお? 炊いてあるなら簡単なおかず作ってあげるお!」





lw´‐ _‐ノv「米ね、三日前の、なんだよ」

( ^ω^)「お米も食べられないほど疲れてるのかお…? そんなの、シューらしくないお」

lw´‐ _‐ノv「そう、ね、そうだね……私らしく、ないね……ああ、ああ、ああ……お腹、すいたね」

( ^ω^)「お腹すいてるのは元気になりたいって身体が訴えてるんだお! お肉でも食べてスタミナをモリモリだお!」

lw´‐ _‐ノv「お肉、お肉……冷蔵庫に、何か、あったかな?」

( ^ω^)「冷蔵庫に何も無かったら、そのお肉を食べれば良いお!」

lw´‐ _‐ノv「んん、ん……ああ、そう、そうだね、このお肉……美味しい、かな」

( ^ω^)「んー、分からないけど、食べてみなきゃ分かんないお!」

lw´‐ _‐ノv「そう、だね…………ふふ、うふふ」

( ^ω^)「シュー、どうしたんだお?」





lw´‐ _‐ノv「ねえ、ねえ、ブーン?」

( ^ω^)「はいはい、なんだお?」

lw´‐ _‐ノv「あの、ね、あのね……ふふふ、うふ、ふふ」

( ^ω^)「なんだおー、そんなニヤニヤして」

lw´‐ _‐ノv「ふふ……ねえ、ブーンは、私が」


lw´‐ _‐ノv「私、私が、」



lw´‐ _‐ノv「おかしいと、思うかい?」



 下着姿で、真っ赤になったシューは
 内臓や肉や脂にまみれながら、そう、首を傾げて問うのです。





 バスタブの中には、たあっぷりの赤い何かに腸や胃と言った臓物が浮かんで居て、マットには赤にまみれた男の物らしき手足が転がっているのです。

 むわ、とした生臭さしか感じない筈の風呂場には、少しだけ、甘い香りがしました。

 きっとその甘い香りの元は、下着姿でバスタブの中に入っているシューなのでしょう。
 シューは肩から上と足をバスタブから出していて、その胸元には、男の頭がありました。

 どうやらシューは男の頭を抱いているらしく、時折バスタブに口許を沈めては男の頭に頬擦りをしながら赤い泡を吐き出しています。


 僕はシューの頭に乗った腸をつまんでバスタブに沈めると、にっこり笑って赤い液体でびちゃびちゃの、シューの頭を撫でてあげました。



( ^ω^)「そんなの思うワケ、ないお?」


 僕がそう優しく言うと、シューはひどく嬉しそうに笑って、男の頭を強く抱き締めました。
 その笑顔はとっても可愛くて、僕は何度も何度も頭を撫でてあげました。

 その度にシューは嬉しそうに、真っ赤な水面を爪先で叩くのです。






( ^ω^)「それにしても、一人分にしては多いお? 人間一人に浴槽を満たす程の血があったかお?」

lw´‐ _‐ノv「腐らないように、氷をたくさん入れたよ」

( ^ω^)「なーるほどだお、ところでシュー、なんかあったのかお?」

lw´‐ _‐ノv「ん、ん? ああ、うん、うん、あったのかも知れないし、無かったのかも、知れないね」

( ^ω^)「シューの言葉遊びはいじわるだお」

lw´‐ _‐ノv「ふふ、うふふ、あの、ね、あのね、私、この人が、大好きだった」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「この人も、私を好きだと、言ってくれた」

( ^ω^)「幸せ者だおー」





lw´‐ _‐ノv「けど、けれど、私は恐ろしかった、恐ろしい、ああ、あああ、だから、ああ、私、い」

( ^ω^)「うんうん、大丈夫だお、落ち着いて話すお」

lw´‐ _‐ノv「あ、ああ、呼んだ、家へ、お風呂場、包丁を持って、あの人は、笑っていた、私がする事を理解して、笑って、」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「腕を広げて笑う、笑うから、私は嬉しくて、お風呂場で、刺した」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「そう─────ああ、見なさいな、この顔を。ひどく穏やかな顔……私は聞いたよ、彼の最後の言葉を、何度も刺されながらも私に聞かせた彼の言葉を、なかなか死なない彼の、言葉を」

( ^ω^)「何て言ってたんだお?」





lw´‐ _‐ノv「『お前は寂しがり屋だから、きっと寂しくて寂しくてしようがなかったのだろう』」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「『きっとお前は我輩がどんなに傍に居たとしても寂しがるのだ』」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「『ならば我輩はお前に殺されよう、そうすれば、お前の中から我輩が薄れる事は無くなるのだから』」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「『けれど我輩を殺したならば、どうか我輩の後を追わないでほしい、それは我輩がお前を愛しているからだ』」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「『愛する者の手で殺し、殺される、これこそが、最大の愛情表現なのだ』」

( ^ω^)「うんうん」

lw´‐ _‐ノv「そうして彼は、喋らなくなった」

( ^ω^)「よく、そんなに喋れたお」

lw´‐ _‐ノv「腹を一度刺した後は、ずうっと手足を刺していたよ」

( ^ω^)「なーるほどだお」





lw´‐ _‐ノv「どうやら、私は彼を殺した様だ」

( ^ω^)「そうだおね」

lw´‐ _‐ノv「ブーン」

( ^ω^)「何だお?」

lw´‐ _‐ノv「お腹、すいたね」

( ^ω^)「じゃあ、彼のお肉を食べるかお?」

lw´‐ _‐ノv「愛する人でカニバリズム」

( ^ω^)「嫌かお?」

lw´‐ _‐ノv「これも最高の愛情表現だと思わないかい?」

( ^ω^)「おっおっ、確かにだお!」

lw´‐ _‐ノv「ブーン、ブーン」

( ^ω^)「お?」

lw´‐ _‐ノv「ありがとう、ね」

( ^ω^)「おっおっ! 当然の事だお!」






lw´‐ _‐ノv「なにゆえに、当然?」



 僕は彼の腕を拾いあげながら、不思議そうに首を傾げる彼女に笑い掛けました。


 壊れているとか狂っているとか
 これが本当に友情なのか、なんかは、もう、関係ないのです。

 だって、だって当然じゃありませんか。

 僕は、彼女の




( ^ω^)「友達だから、だお」




おわり。


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