証券 K.2nd:2008年07月27日
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('A`)傘は一つしかないようです川 ゚ -゚)   2008.07.27

('A`)「失礼します、傘貸して貰えませんか?」

職員室のドアを開け、貸し出し当番の先生に声をかける。

(´・ω・`)「ん?鬱島か、えらく遅い時間まで残ってたんだな」

('A`)「ちょっと調べ物をしてまして」

(´・ω・`)「そうか、なかなか感心なことだな」

('A`)「どうも」

ふと時計を見たら針は7時を指していた。
えらく時間がかかってしまったなと思いながら傘置きを見る。そこには古ぼけた黒い傘が一本だけささってあった。
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('A`)ドクオが粘るようです   2008.07.27


狐の嫁入り、晴れ兼雨。

太陽は顔を出しているのにも関わらず、空から水滴が降ってくる。
可笑しな話だ。これ誰か暇人が上空三千メートルくらいから、ホースで水撒いてるんじゃねーの?
どうでもいいか。

ところで、狐は嫁入りするわけだけど、
長門が俺の許に嫁入りするのは、何時のことになるんだい?
俺的には重要だが、皆にとってはどうでもいいか。

そんな現実逃避気味な妄想に駆られていたのは、
現状の俺に精神的余裕が全くない所為なのです。
なんせ、俺の両の手に握られている、
アオダモの木原材のバットに、この試合の命運が握られている。

例えば、ここで俺が三球三振しようものなら、
我がチームのファンの皆様方総出でフルボッコにされましょうよ。
逆にヒット一本打つなら、明日のスポーツ誌の二面か三面辺りを、
俺の見事なまでのビミョ面が飾ることだろうな。

因みに、自分でビミョ面とか言う奴は大概ブサイク。ソースは俺の存在。

やれやれ、つい二週間前までは日常になりつつあった、
二軍での生活をそこそこ満喫してたってのに。
今、俺はとんでもないところにいるぜ。

いや、俺だって仮にもプロの一人だ。一軍昇格は常に志していたし、憧れもしていた。
早く一流選手たちの集うあの世界へと自分も加わりたい。誰かの故障とか、理由やきっかけは何でもいい。
そして、なんとか一軍に定着して、少し活躍とかもして、ファンの女人とかにモテはやされたい。
いや、俺だってそう思っていたさ。

プロ入りを目標に頑張ってきた自分。だが、プロに入ってからも、
努力は継続しなければいけなかったわけで。
まぁ、なんやかんや色々大変だったわけだ。

だが、現状、俺にはその密かに抱いていた志を叶えられるチャンスが巡ってきている。
これは確かに、世界の恵まれない子供たちに比べれば、なんと幸運なことか。
メイクミラクル。メイクドラマ。眼前にそれがあるわけだ。


まぁ、それも、ここで打てれば、の話だがな。


きっかけは本当に偶然だった。
俺と同じくセカンドのポジションの一軍レギュラーの方が、故障で戦線を離脱。
その人の控えであった選手は、一軍では代打の切り札的な存在として、立場を確立しつつあった。

打撃専門。裏を返せば守備に不安が残る。
そこで急遽選手を補強する際に指名されたのがこの俺。
プロ入り三年目。当時、ドラフト四位入団。ポジション内野手、主にセカンド。背番号44の鬱田ドクオなわけだ。

なんか4尽くしだが単なる偶然。あまり意味はないと思われる。

昔から守備だけは得意だった俺だ。
これに関してだけは、入団当時からそこそこ評価されていた様に思う。
まぁ、一時的にあてがう守備固めとして、俺は最適なわけだ。

ここ二週間、俺は決まって勝ち試合の終盤に投入された。
一軍での初めての試合出場に緊張はしたが、なに、やることは得意な守備だけだ。

今日まで、俺は与えられた役割を淡々とこなす日々を過ごした。

だがしかし、今日はちょいと状況が違うわけですよ。はい。
何故か俺は、立つ予定のないバッターボックスの左打席にいるんですよ。
そこで一軍の選手相手に畏れ多くもバットを持って対抗していたんですよ。えぇ。

因みに現状は12回の裏。両軍通じての本当のラストイニングだ。

何故だか、ランナーベースは皆埋まっている。そして何故だか、同点。
何故だか、あとワンアウトで試合は終わる。
何故だか、俺に代打は出されない。控えの野手は使い切ってしまったらしい。


要するに、俺が打つことでしか、この試合には勝てない。



('A`;)


あまりの状況に、何やら作為的なものを感じるが、それを疑う余地すら今の俺にはない。

襲いかかるは強大なプレッシャー。
俺の額から汗が一つ滴り落ちた。







('A`)ドクオが粘るようです






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